卓上工作機械の実機検証レポート 2
卓上フライス盤の選定
購入にあたっての候補はこちら
○東洋アソシエイツ ミスターマイスター リトルミーリング1 メーカーサイトはこちら
定価 |
99,750円 |
実売 |
90,000円 |
自重 |
40kg |
主軸モーター |
150w |
テーブルサイズ |
245mm×145mm |
・長所
中国製品の特徴である無段階変速を搭載、主軸はMT2なので汎用性がある。
支柱は角型で剛性は有りそう。
出荷前に整備改良しているとのこと。
オプションが多彩で入手も容易
・短所
価格帯としては主軸モーターが弱い。
かなり売れているはずなのに、ネット上にユーザーの情報が殆ど無い。
Amazonのレビューでは最低評価。
寿貿易さんと同じ商品の色違い。
主軸モーターも弱めだし、価格的に割高感がありボツ。
○西馬特机機 SIEG SX2 メーカーサイトはこちら
定価 |
98,000円 |
実売 |
68,000円 |
自重 |
50kg |
主軸モーター |
500w |
テーブルサイズ |
385mm×100mm |
・長所
クラス最強の主軸動力。
小径ならフェイスミルも使えそうです。
テーブルも385mmの幅が有りますから、使い勝手は良いでしょう。
ベルト駆動で音も静かだそうです。
角型支柱なので剛性も有りそう。
・短所
中国製なので、自分で使う前に分解整備する必要有り。
ネジなんかは日本製に全交換した方が良さそうです。
中国製の不安と自重の重さでボツ
さすがに50kgは一人じゃ運搬できないのでパーソナルユースには不向きでした。
サカイマシンツール MM-140 メーカーサイトはこちら
定価 |
188,000円 |
実売 |
167,800円 |
自重 |
17kg |
主軸モーター |
70w |
テーブルサイズ |
200mm×120mm |
・長所
カメラ作りで鍛えた技術力を生かした絶対的な高品質。
冒険を避けるならこれしか無い。
軽量なので移動が便利。
・短所
国産高品質ゆえの高価格。
クラス最弱の主軸動力。
価格とモーターの弱さでボツ
プロクソン フライスマシン4点セットNo.16000 メーカーサイトはこちら
定価 |
89,250円 |
実売 |
45,000円前後 |
自重 |
14kg |
主軸モーター |
200w |
テーブルサイズ |
200mm×200mm |
・長所
軽くて移動が簡単。
実売価格が安く、オプションの入手も容易。
テーブルの奥行きが広い。
・短所
剛性が致命的に弱い。
テーブルがアルミ製で軽く、切削抵抗でテーブルが振動する。
とにかく作りがチャチ。
モーターが過負荷ですぐ壊れる上に保証対象外。
価格の安さと自重の軽さで採用。
大失敗
この選択は大失敗でした。
モーターが極めて壊れやすく、しかも保証対象外。
アルミを筆頭に金属切削には不向きでした。
剛性不足を補強しようと考えていましたが、補強したところでモーターが持ちません。
モーターを電気ドリルに変えてみましたが、今度はフレーム全体とテーブルの剛性が致命的に不足しました。
結局、SIEG社のフライスに買い替えざるを得ませんでしたが、プロクソン用に購入した周辺機器や付属のオプションは玩具レベルなのでエンドミル以外は使えませんでした。
ネット上では好意的なコメントばかりですが、実態は全然違います。樹脂や木材の加工なら良いでしょうが、金属加工は真鍮が限界です。
高額な出費でゴミを買わされてしまいました。
寿貿易 FM80E Aタイプ
定価 |
81,900円~121,800円 |
実売 |
定価販売 |
自重 |
35kg |
主軸モーター |
150w |
テーブルサイズ |
240mm×145mm |
・長所
外国製だが、国内工場で整備点検後に出荷しているため安心感がある。
工場の技術者の機械に掛ける愛情が良い。
・短所
モーターがやや弱い。
東洋アソシエイツさんの商品と同じもので色違い。
価格とモーターの弱さでボツ
寿貿易 FM110E Aタイプ
定価 |
135,000円~175,000円 |
実売 |
定価販売 |
自重 |
50kg |
主軸モーター |
350w |
テーブルサイズ |
403mm×92mm |
・長所
主軸テーパはMT3。
外国製だが、国内工場で整備点検後に出荷しているため安心感がある。
工場の技術者の機械に掛ける愛情が良い。
・短所
他と比べて価格的には1ランク上の商品。
東洋アソシエイツさんの商品と同じもので色違い。
喉から手が出るほど欲しかったが、価格でボツ
これを買ってしまうと旋盤を諦めることになってしまう…
この他にも、高性能で安心安全なものなら光畑製作所さんやコスモキカイさんのものが有りますし、上記メーカーにも上位機種は有りますが、自重が一気に70kg超となって移動が不可能なものとなり、ホビーユースはもちろんのことオフィスでも机上での使用は出来なくなりますから対象外としました。
- 重くても剛性のあるもの
軽さは剛性の代償、剛性不足は精度不良に直結します。
- モーターは300wも有れば十分
ハイパワーに魅力は有りますが、剛性とのバランスが取れなければ振動と精度不良の元
- テーブルはバイスが乗れば良い
広ければ便利ですけどねぇ。
スライド量とのバランスが大切です。それに何よりも、そんなに大きなものを卓上機で加工しますか?
- 回転数は2,500rom以上
とはいえ、ルーターツールを使うのでなければそれ以上の高回転は不要です。
- 保障や修理体制の整っている会社から買う事
長期間使用するものです。
売りっ放しの商社からの購入は危険過ぎ。部品供給すらしてくれません。
- 外国製の大半はSIEG社製
寿貿易・東洋アソシエイツは輸入後に改造と整備をしてから販売、他は整備して販売している会社とそのまま転売している会社。
写真で見れば判ると思います。
はじめにに戻る ・ HOMEへ戻る ・ ミニ旋盤の選定へ進む
|