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三次元CAD 操作方法
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三次元CADの操作方法 55.ソリッドの論理演算ソリッドは押し出しやロフトでただ作成していくだけでは目的の形状になりません。 形状の切断や部分除去、フィレットと呼ばれる角丸め、穴あけ、薄肉化、リブやボスの付加を行ったり、ブーリアン演算と呼ばれる論理演算で2つのソリッドの結合や除去という作業を加えてようやく目的の形状が得られます。 ここでは、ブーリアン演算と呼ばれる論理演算について説明します。 なお、3DCADの多くはソリッドを重ねただけでは演算されず、論理演算のコマンドを使用して初めて演算されますので、位置決めのためにソリッドを重ねて、重なった状態を確認しても気に入らなければ別のソリッドと交換したり位置をずらせたりできますが、CADAMのように重なった段階で論理演算されてしまうCADの場合は、位置の調整や様子を見て別のソリッドに変更すると言うような事が難しくなりますから注意が必要です。 また、CADAMの場合は離れた位置にあるソリッドであっても、同一の部品ビューに存在するソリッドは全て1個の物体として扱われますので、特に積の演算を行う場合は離れた位置のソリッドが消滅してしまいますから、離れた位置のソリッドは積の演算を行った後で作成する等の工夫が必要です。 論理演算とは簡単に言えば、二進数での足し算・引き算・掛け算のことです。 普通の計算と違うところは、普通の計算なら二進数の場合だと1+1=10になりますが、CADの論理演算は桁上がりせずに1以上は全て1、0以下は全て0になります。ただし、コンピューターでデータを論理演算する場合は1+1=10の一の桁だけを取り0とするのが本来の論理演算ですので結果が違いますから間違えないようにして下さい。 CADの論理演算 和(=足し算)の場合 差(=引き算)の場合 積(=掛け算)の場合 このように数字で書くと判り難くなりますが、1を物体有り、0を物体無しで考えるのがCADの論理演算です。 和の場合 差の場合 積の場合 と、このようになります。 判りやすく言うと、和は二つのソリッドの合体、差は元のソリッドから別のソリッドの形をえぐり取ることで、積は二つのソリッドの重なった部分だけを残す事です。 和一番判りやすい論理演算でしょう。2つのソリッドを単純に合体させて1個のソリッドにするコマンドです。 1.位置あわせ移動や複写のコマンドを使用して、元になるソリッドの結合したい位置に、結合させたいソリッドを移動又は複写します。 ↓ 2.結合「和」のコマンドを選択し、画面に表示される指示どおり元になるソリッドをマウスでクリックして指定します。 次に合体させるソリッドをマウスでクリックして指定すれば合体します。 差元のソリッドから別のソリッドの形をえぐり取るコマンドです。よく使いますから慣れておきましょう。 1.位置あわせこれは「和」と同じ要領です。 2.差を取る「差」のコマンドを選択し、画面に表示される指示どおり削り取られるソリッドをマウスでクリックして指定します。 次に削り取る形のソリッドをマウスでクリックして指定すれば完了です。 注意点としては、「和」の場合は元になるソリッドと合体させるソリッドを指定する順番が逆になっても結果は同じですが、差の場合は先に指定した方が残る方になります。 逆に指定してしまった場合 積元のソリッドと別のソリッドの重なった部分だけを残すコマンドです。どういう形が残るのか、実行するまで判り難いかもしれませんね。 1.位置あわせこれは「和」と同じ要領です。 2.積を取る「積」のコマンドを選択し、画面に表示される指示どおり元になるソリッドをマウスでクリックして指定します。 次にもう一方のソリッドをマウスでクリックして指定すれば重なった部分だけが残ります。このコマンドは「和」と同じで、どちらを先に指定しても同じ結果になります。 ↓ |
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