技能検定 実技のポイント
試験概要
機械製図CAD作業
1級
- 課題図(機械装置を組み立てた状態の図面)及び課題説明で与えられている計算結果から、指定された部品図を作成する。
- 試験時間 5時間
2級
- 課題図(機械装置を組み立てた状態の図面)から、指定された部品図を作成する。
- 試験時間 4時間
建築製図CAD作業
1級
- 鉄筋コンクリート造2階建て事務所の平面図、断面図等に基づき、矩計図及び立面詳細図の一部分を作成する。
- 試験時間 4時間30分
2級
- 2階建て木造専用住宅の配置図、略1階平面図、2階平面図、断面図等に基づき、配置兼1階平面図、立面図等を作成する。
- 試験時間 3時間30分
注意事項
- 1.指定事項は厳守する
- 当然のことですが指定事項が守られていなければ大きな減点になります。
- 2.事前の会場での練習は必ずしておく
- 1~2週くらい前に練習をさせてくれる筈です。詳しくは会場に問い合わせて下さい。
使い慣れないソフトで受験するのですから、練習出来るチャンスは活用しましょう。
- 3.PCの暴走
- 本人に責任が無い場合は暴走した直前の保存時まで遡って再作図になります。時間もその分は延長されます。
本人に責任が有る場合は延長されませんし、そのPCを継続して使用することが出来なくなった場合は試験中止退場となります。
- 4.一本でも多く線を引く
- 図面は完成させなくても合格します。しかし、一本でも多く正解の線を描いておけばそれだけ減点が減りますから可能な限りの線を書き込んでおきましょう。
- 5.線種を間違えない事
- 当然のことながらJISの規格に準拠して製図する必要が有りますので、線種を間違えれば大きく減点されます。ペン設定で線種を指定するソフトの場合は注意が必要です。
ただし、出図された図面で採点されますから、レイヤーや描き方等は問われません。
- 6.記号類は会場に準備してある
- 記号類は会場側で準備してあります。この記号類は細かい指定に基づいて作成されていますから、必ずこちらを使うようにして下さい。
ただし、ソフト側でJISに基づいた記号が生成出来る場合はそちらを使用しても構いません。
- 7.寸法や記号の記入は漏らさずに
- 寸法や仕上げ記号の記入も必要です。絶対に漏れの無いように注意して下さい。この場合も線種を間違えてはいけません。ペン設定だけで線の太さや種類を変更するタイプのソフトは使い慣れたソフトでなければミスしやすいと思います。くれぐれも間違わないように注意して下さい。
- 8.休憩時間に作業したら失格
- これは不正防止の為と労働安全衛生の規定が理由のようです。
- 9.途中で出図したら失格
- 試験中の出図は不可ですから、印刷して確認することはできません。
- 10.保存方法
- 各休憩時間及び試験終了後に作成した部品図をフロッピーディスクに上書き保存します。
ファイル名は試験番号、ファイル形式は使用したCADのファイル形式です。
ただし、変更になっている可能性も有りますから、当日の説明を良く聞いて下さい。
採点について
- 1.減点法
- 採点は減点法で行われ、正解と比較して不足線や余分な線・間違い等を減点されます。
ただし、一律な配点ではなく、重要ポイントには点の配分が大きく、それ以外の部分には小さな配分になっていますので、未完成であっても重要ポイントを正しく記載出来ていれば合格する確率は高くなります。
なお、チェック項目は、かなり細かく規定されていますから、試験官の感覚で点が決まる部分は有りません。
- 2.見栄えも採点対象
- 上級プロであることが認定される為の試験なのですから、見栄えの美しさも採点対象です。
寸法線や記号類の位置、図形の配置等、美しく見せるポイントを考えておいて下さい。
- 3.未完
- 各投影図について完成度が問われます。寸法線や記号を含めて、一定の基準以上描けていなければその投影図は未完となり減点されます。
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